料理人だろうと暴力を振るっていい理由があろうはずがない『実体験』

料理人の僕は修行中暴力を受けました。殴られたら即やめるが正解です

料理人として働いていた頃、僕はよく先輩から暴力を受けていました。

見習い料理人
見習い料理人

今までずーっと言葉で文句を言われ続けてきたけど、ついに暴力を受けた。

言葉でいくら言われても、なんとか我慢して耐えることはできたけど、手を出されたらもう無理。続けていけない。

けどやめるなんて言えないし、今やめたら、きっとどこでやっても続かない。

でも、もう無理。どうしたらいいのかわからない。誰か助けて。 

今すぐに仕事を辞めてくださ

もう充分に頑張りました。今まで辛いことがたくさんあったと思います。

それでも頑張って続けたあなたは、本当に偉い。よく頑張った。

もういいです。今のつらい日々から抜け出しましょう。

ちょっと一息つくだけのつもりでもいいです。

明日から仕事に行く必要はもうないです。バックれてもなんとかなります。

もう仕事を辞めてください。

この記事を書いている僕は、地元で調理師免許を取得後、上京。

有名ホテルに就職、二年後に有名イタリアンシェフの元で働かせてもらい、料理人修行を始める。目標は世界で通用する料理人になること。

その後、先輩からの度重なる暴力のすえ、仕事を辞めて地元に帰る。

今は結婚をし穏やかな日々を送っています。

料理人の修行というのは、どんなに怒られようとも、どんなに屈辱なことを言われようとも、将来『有名な料理人になるんだ』という強い気持ちでなんとか耐えることはできます。

執念がありますからね。

そのうち怒られることにも慣れてくるレベルです。

けれども、暴力だけは絶対に許せません。

今でも思い出すと怒りがふつふつと湧き出します。2年経った今でもですよ?

それくらい暴力を受けた人間は心に傷を背負うことになります。

どんなことがあろうとも暴力はふるってはいけませんし、暴力を振るわれたら、即刻その場から立ち去るのが正解でしょう。

この記事を読んで、今のしんどい現状から打破できることを願っています。

料理人だった僕は先輩から暴力を受けました

料理人が暴力をふるうイラスト

まず先にひとつ言っておく事があります。

僕に暴力を振るったスーシェフ(副料理長)は、僕を殴る前にも、他の従業員の頭を拳でなんども殴り辞めさせた事がありました。

その従業員が辞めたことにより、僕が欠員を埋める形でキッチンに入ることになったのです。

被害に遭うのは一番弱くて仕事のできない人間

僕は、もともと料理に自信があってレストランに就職したわけではなく、とにかく「一流の技術を学びたい」という思いでレベルの高いレストランで、就職を希望して働き始めました。

なので、キッチンに入ったところで、出来ることなどごくわずかで、失敗ばかりでした。

ボロ雑巾のように怒られ続け、心は病み、眠れず睡眠不足が続く、そして頭は全く機能しなくなり、本当に使えない人間になっていました。

それでも、料理を学べる事が嬉しくて、わずかな希望を持ってギリギリのところで働いていました。

まぁ、周りから見たら、ただの使えないやつで相当イライラが溜まっていたのでしょう。

シェフがまだ来ない朝の仕込みの時間帯でした。

スーシェフに怒られ、イラっとして返事が一瞬遅れた時でした。

ちゃんと返事しろやっ!

「バンっ」

気づいたら頬をビンタされていました。

かなりの衝撃で、本当にショックでした。

正直この時のことはあまり覚えていませんが、とにかく絶望でした。

こんなに頑張っているのに、なぜビンタされるという屈辱を受けてまで仕事を続けなければいけないのか、今すぐに辞めてやろうと決意したのですが、やめると言うのが怖くて、いつも通り次の日の朝を迎えていました。

暴力はシェフのいないところで行なわれていた

他の誰も助けてくれない

「大丈夫?」の一言すらかけてくれる人間はいませんでした

今思うと、職場環境がいかに異常だったのかがよくわかります

書いていると今でも怒りが蘇ってきます

暴力は連日続きました。

暴力を振るっているイラスト

結局「辞めます」とも「暴力を受けました」ともシェフに言う事ができず、次の日の朝になりました。

朝の出勤前から憂鬱で仕方なかったのを今でも覚えています。

この状況でも「行く」という選択肢しか僕の頭の中にはありませんでした。ほぼ洗脳みたいなものですよ、飲食業界というものは。

そして職場に着き、仕事が始まりました。

今日はちゃんとやってやるという強い気持ちの反面、心がどうしてもついて行きませんでした。

またスーシェフに怒られビンタを一発。「バンっ」

どうしてこんなことをされなきゃいけないんだ!?

怒りと、憎しみを込めてスーシェフを睨むと

「なに睨んでんだよ!!」

足蹴りで腹を思いっきり蹴飛ばされ後ろに倒れこみました。

鼻血が出て、とても惨めで…この時に決意しました。

「絶対にやめてやる」と。

この時も、誰一人として助けてはくれませんでした。

言葉すらかけてはくれませんでした。

僕をこのレストランに誘った専門学校時代の友達ですらも。

そしてこの友達は僕がやめた後に欠員補充という形で、キッチンに入り半年後にこの店を辞めています。

ちなみにこの時もシェフが見ていない時です

料理人やめます。ばっくれました

暴力を受けて悲しんでいる女性

暴力を受けたその日の昼休み、シェフに全てを話し、「辞めさせてください」と伝えました。

けれども簡単には辞められないんですよね。こういうところって。

「辞めないでほしい」

「お前は才能があるから大丈夫だ」

「絶対にいい料理人にしてやるからもう少し頑張れ」

ってな感じで。

仕事中は人格否定をさんざんしてくるくせに、こういう時になると甘い言葉を投げかけてきます。びっくりするくらいに。

その10分の1でいいから普段から思いやりの心を持って接してくれていれば、シェフのために頑張ろうと思えるのに。

けれど僕はヘタレな人間でした。

けっきょく、断る事ができずもう少しだけ続けることになってしまったのです。

シェフ立ち会いの元スーシェフとは

「絶対に暴力はしない、俺もサポートするように頑張るから一緒にがんばろう」

とのことで仲直りしました。

またもや暴力!3ヶ月後に顔面ビンタ発動!

顔にビンタしているイラスト

それからは平穏な日々が続き、辛いながらも、やる気を持って仕事に励みました。

けれど、クリスマス近くになり、1人入った新入社員がきつさに耐えきれずやめ、前菜担当の先輩が辞め、もともと8人いたスタッフが6人になってしまい、僕は前菜とデザート担当を任され、職場の人間全員が余裕がなくなり始めた頃でした。

皿洗いをする人間すらいないので、忙しいと皿が足りなくなり始めます。

前菜とデザートが空く時間帯を狙ってささっと皿洗いを済まそうとしていた時でした。

スーシェフが横っ腹をさりげなくパンチしてきたのです。

また暴力!!

もうこれで、完全に嫌いになりました、スーシェフのことが。

あれだけさんざん言ったのに、もうこれかよ。と。

「一生かけてでも復讐してやる」と誓った瞬間でした。

先輩に殴り返しました

暴力をしあう少女のイラスト

それからは、スーシェフとは普通に接せなくなりました。

「どうしてあの時腹殴ったんですか?」

と一言聞けていたら、きっと辞めずに済んだのかもしれませんし、事件も起こらなかったもしれません。

けれど、あの時の僕は怖くてどうしても聞くことができませんでした。

そして怒りが募る日々。行動にも現れていたのだと思います。

それに対して、スーシェフもついにキレました。

仕事終わりの掃除中、いきなり

「バンっ」

ビンタきた〜。と思った瞬間僕もやり返していました。

「バンっ」

こっからは取っ組み合いです。流石にホールにいた先輩が止めに入ってくれました。

けれど僕もスーシェフも怒りは収まらず、言い合いが始まりました。

スーシェフ「誰がお前に料理教えてやったと思ってんだ!!」

お前となんか仕事したくないんだよ!バーカ!」

今でもよく言えたなと思いますね。勢いとは怖いものです。

この事件の夜、ぼくは荷物を全てまとめ、ばっくれました。

その後、職場に顔を出すことは一度もありませんでした。

流石にこの時は友達も帰る直前に「本当にやめないよね?」

と泣きながら声をかけてくれました。

今思うと自分がキッチンに入って怒られるのが怖かったからなんでしょう

自分の保身にしか走らない友達でした

耳を傾けるべきはあなたを本当に心配している人間の声

赤ちゃんをくすぐる親のイラスト

家に帰り、すぐに親に仕事を辞めたいと連絡。

親からの言葉は

「充分に頑張った、もう仕事やめて帰ってきなさい。」

でした。

自分一人では正常な判断ができない状態だったので、この言葉を聞けて安心しました。

辞めていいんだ、と。

その時に付き合っていた彼女(今は妻です)にも辞めたいと伝えると

「よく頑張ったよ、そんな職場すぐにでも辞めていいよ。燃やしちゃえ、そんな店」

とても心強い味方でいてくれたので本当に感謝しかありません。

いい人とお付き合いできてよかったと心底思いました。

シェフが心配しているのは店や従業員、客のこと

両親やあなたを想う人が心配しているのは「あなた」

どちらを選ぶかはあなた次第です。

ばっくれてもきちんと辞める手続きを

みんなに無視される人のイラスト

次の日からもう仕事に行けるような状態ではなかったので、「行かなきゃ!」と思っていても身体がどうしても動かず、行くのが怖くて怖くてその日はバックれました。

シェフから電話が入り

「お前がいないと仕事が回らない。どうしても来て欲しい。今日は休んでいいから明日から来てくれ」

とのこと。

行かなきゃとは思っていたので

「わかりました。明日は行きます。」

と返事をしてしまいました。

けれども、次の日も仕事にはいけませんでした。

1度やめる決意をしてしまうと、本当に仕事に行くのが怖くなってしまうのです。

「仕事でミスしたらまた怒鳴られるのか」「敵意しか感じないところで気を張って仕事をするのは無理だ」てな感じで。

なんせ、ギリギリのところで続けていましたからね。

その後は、シェフと1度ご飯に行く機会を作っていただき、

「どうしても無理です。辞めます。」

と伝え、

「わかった。頑張れな。」

握手を一度交わし、それからもう2度と会うことはありませんでした。

【必須】色々書類を書かなければいけない

やめるには絶対に通らなければいけない道がありまして、記入しなければいけない書類がいつくかあるのです。

なので、完全にバックレるのは絶対に無理ですね。

ちゃんと、手はずを踏まないと辞められないようになっています。

僕の場合は、スーシェフとのいざこざだった上に、暴力が原因で辞めたので、シェフとは気まずい形にならず辞められました。

そこだけがせめてもの救いでした。

経理担当の方と1度お会いし、そこで書類にいくつか記入をし、やっと完全にやめることができました。

やめる際はいくつか書かなければいけない書類がある

完全なバックれは絶対に無理

どんなに「辞めないでくれ」と言われても絶対に意思を曲げないこと

そこで折れたらまた地獄の日々が始まります。

何としてもやめる意思を貫き通すこと!!!!

料理人を辞めて地元に帰ってきた今、幸せに暮らしています

キラキラしている男性のイラスト

僕は飲食業界からは完全に離れ、地元の工場で働き始めました。

仕事は1日8時間でいいし、土日も休み、給料は以前より増えた。

かなり充実した日々を送っています。こうしてブログをかけているのも仕事を辞めたおかげですね。

多少きついことを言われた位なら続けるべきだと思いますが、暴力を受けたら絶対にやめるべきだと思います。

だって、暴力を振るう料理人ってカッコいいですか?そんな人間になりたいですか?

僕の答えはNOなので、尊敬できない人だらけの職場では働いていく気にはなりませんでした。

飲食を続けていきたい気持ちも、もちろんありました。

そういう選択肢もありだと思います。

↑こういった飲食専門の転職サービスもあるのでよかったら覗いてみてください。

登録して、どんなお店があるのか調べるだけでも気分に少し余裕ができますよ。

これで『実体験』料理人は暴力をふるいます。殴られたら即やめるが正解ですを終わります。

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