『お年取り』と言う行事、皆さんご存知ですか?
長野県民なら、皆知っているであろうお年取り。
実は、他県では馴染みが無い。というところが多いみたいですね。
お年取りとは、大晦日に一年の無事を感謝するとともに、「今年もお疲れ様でした、来年もまたよろしくお願いします」と言った労いの気持ちも込めて、家族全員で豪華な食事を囲む日です。
最近まで僕も、全国共通の文化だと思っていたのですが、他県の人に、このことを言うと「お年取り?なにそれ?」となるようで、20年近く生きてきて、「お年取り」が長野独特の風習だと言うことを初めて知りました。
さて、お年取りのめでたい日なのですが、毎年、「今年はなにを食べようか?」となるのがひとつの問題点。
各ご家庭では一体どんなものを食べているのでしょうか?
お年取りの料理事情について調べていきたいと思います。
お年取りとは?
1 年齢が加わること。加年。加齢。
2 新年を迎えること。また、大晦日(おおみそか)または節分の夜に年を取ることを祝って行う儀式。
コトバンク
お年取りは、長野の他にも東方地方、北海道、新潟でも親しまれている風習のようです。
けれど、関東や関西地方ではあまり馴染みがないようで、「お年取りなんて聞いた事ない」という声が多く聞かれました。
ちなみに、長野では、年末にスーパーに行くと、たくさんのめでたい食材が所狭しと並んでいるのをよく見ます。
紅白かまぼこや、昆布締め、伊達巻き、カズノコ、酢だこなどなど。
スーパーが、年末モードになってくると本格的に「今年ももう直ぐ終わりだな」って気分になってきますよね。
年取り魚とは?
お年取りの料理に欠かせないのが、お年取り魚。
地方によって、鰤を食べたり鮭を食べたりと違いがあるようで、主に、西日本ではブリ、東日本ではサケを食べるそうです。
『栄える』に通じるサケと、出世魚のブリ。
いずれも縁起物の魚として、一年の締めくくりにいただく風習が残っています。
お年取りはなに食べる?
我が家では、毎年気分によって、違うものを食べるのですが、今年は「寿司」「ピザ」「オードブル」「焼き鮭」「酢だこ」「ハム」でした。
何か料理を作るのもめんどくさいので、全てお店で予約して買ってきました。
大晦日は、どこもかしこも人で激混みするので、美味しいものを食べたいのなら、あらかじめ予約しておくと、当日を気楽に迎えることができますよ。
家で作るのもいいですけど、大晦日は忙しいのでゆっくりしたいですものね。
シャケ・ブリ
お年取りの定番料理であり、親世代からすると、お年取りには欠かせない料理の一つなのではないでしょうか。
我が家では、皆で食べるのはもちろんですが、毎年、必ず神棚にもお供えしてます。
お寿司
お祝い事には、やっぱりお寿司です。
定番中の定番料理。
かっぱ寿司で予約してたんですが、当日取りに行ったら、行列がものすごかったです。
みんな考えることは同じですね。
もし、お年取りをお寿司にするのなら、当日にはもう予約できなくなってしまうので、早めの予約が必須ですよ。
ローストビーフ
最近は、子供のおせち離れがあり、純和風のおせち料理の人気が低迷しつつあります。
そこで登場したのが「洋風おせち」
中でも人気なのが、ローストビーフです。
市販のものを買ってもいいですが、ご家庭でも意外に簡単にできちゃうというのもいいところですよね。
ピザ
お子さんが多い家庭では、ピザという選択肢もありですよ。
あらかじめ予約をしておいて、その時間に取りに行けば作っておいてくれてあるので。
また、取りに行けば一枚無料になるので、大家族には嬉しいサービスですよね。
カニ
一年に一度ですからね、やはり豪華な食卓を囲みたいもの。
そして、豪華な食事といったらカニです!
昔に比べると、インターネットで気軽に、安価に手に入るようになったのも、最近人気になっている理由のようです。
酢だこ
タコには魔除けの意味があります
タコが真っ黒な墨を吐いて敵から逃げることから、「苦難を煙に巻く」と捉えたり、タコだけに「多幸がある」ともされているのです。
かまぼこ
かまぼこのピンク色の部分には、「めでたさ」や「魔除け」の意味を持っており、白い部分には「神聖さ」や「清浄」の意味を持っています。
また、半円状の形にも意味があり、「初日の出」をイメージしているんです。
伊達巻き
伊達巻きには、昔の書物のような形をイメージさせるため、「知性」を意味するようです。
受験間際のお子さんがいるのなら、「学業が成就しますように」という願いを込めて、縁起を担ぐように伊達巻きを食べるようにしましょう。
田作り
田作りとは、カタクチイワシの稚魚を干して飴焼きにしたものです。
カタクチイワシを畑の肥料としたところ、豊作になったことにちなんで、五穀豊穣を願います。
黒豆
まめに暮らす、まめに働くといったように真面目さを意味します。
また、黒く日焼けするくらいに達者に働くよう、無病息災を願います。
栗きんとん
栗きんとんは、色からも連想できますよう、金を意味します。
お金がたくさん入って豊かな生活ができますようにと、金運を願ったものです。
数の子
我が家でも毎年の数の子を食べるのですが、お年取りに食べなければ食べる機会ってないですよね。
数の子は、ニシンの卵巣で「二親」と漢字を当てることで、「二人の親からたくさんの子が生まれる」とされ、子孫繁栄を願っためでたい料理なのです。
エビ
大きなエビがドンっと机の上に乗っているだけで、食卓が映えますよね。
エビは子供も好きだし、色々な料理に応用可能なので、有能な食材です。
丸ごと焼いてもよし、茹でてサラダにしてもよし、どう調理してもおいしく楽しめます。
また、エビは目が飛び出ていることから「めでたし」を連想させ、脱皮を繰り返す生態が「あ新たに生まれ変わる」というイメージを与え、成長と繁栄の意味を持ちます。
茶碗蒸し
僕の勝手なイメージですが、お年取りといえば茶碗蒸しです。
暖かくて優しい味わいが骨身にしみるといいますか。
いいですよね。
スーパーで1個100円で売っているので、安くてオススメですよ。
いくら
ご飯を炊く予定なら、いくらは必須アイテムです。
炊きたてのご飯に乗せたらめちゃくちゃ美味しいですからね。
豪華なイメージがありますし、お年取りの日くらいはガッツリ量を気にせずご飯にかけて頬張りたいですね。
こうして見返して見ると、おせち料理が主なもののようですね。
やっぱりおせち料理には、祝いの意味のこもった品々が入っているんですね。
最後はそば
お年取りもひと段落しまして、料理もすべて片付いたら、最後に待っているのは、年越しそばですよね。
年越しそばは忘れちゃいけません。
「今年一年の厄災を断ち切る」という意味も込めましてね、新たな年を迎える年越し前に、お腹がいっぱいでも、そばを食べましょうね。
ちなみに、僕は毎年、日清の緑のたぬきを食べています。