初めての高級イタリアンレストラン。緊張しますよね。
テーブルマナーやお店の仕組みもよく分からない、しまいには横文字ばっかりのメニューを渡されて、「何が書いてあるのかさっぱり…」状態に。
安心してください。
イタリアンレストランや、結婚式場でサービススタッフをしていた僕が、イタリアンレストランでのマナーや、予約の仕方から、食事まで、徹底的に説明していきたいと思います。
レストラン側の気持ちとしては、「お客さんに美味しいものを食べて満足して帰って欲しい」と言う気持ちが1番です。
なので、緊張せずに、我が家だと思ってね、リラックスして食事を楽しんでいただきたいです。
この記事を読めば、自信を持ってイタリアンレストランで食事ができ、かっこいい姿を彼女に見せることができるよ。
イタリアンレストランでのマナー
まずは、イタリアンレストランで食事をするまでのマナーについて説明していきます。
レストランの予約〜食事をするまで、についてです。
お店を決めよう
まずはじめに、お店選びから。
レストランの名前には意味があって、カジュアルなレストランなのか、高級レストランなのかがすぐに分かるようになっています。
リストランテ > トラットリア > オステリア > バール
左から高級レストラン、右に行くにつれてカジュアルな雰囲気になっていきます。
リストランテ
リストランテの名前がつくお店は、「高級イタリアンレストラン」である場合が多いです。
ドレスコードやテーブルセッティングがしっかりしていて、サービスもめちゃくちゃしっかりやってくれます。
お値段的にも、けっこうするので事前に調べておく必要がありです。
食事をして、ワインを飲んで、ってやると平気で2、3万くらいするイメージ。
トラットリア
リストランテは「大衆レストラン」「大衆食堂」的な意味合いを持ちます。
リストランテのように内装や、テーブルセッティングにこだわるよりも、料理勝負!といったところが多いですね。
カジュアル系レストランと言ったところでしょうか。
食事だけを純粋に楽しむのであれば、トラットリアの方がお得でオススメです。
肩ひじ張らずにリラックスして食事が出来ますよ。
1万円払えば満足できるお店が多いです。
オステリア
オステリアは「大衆食堂」てきな立ち位置です。
トラットリアよりももっとカジュアルで、居酒屋に近い雰囲気と言えばいいでしょうか。
と言っても、この名前付いていても高級なお店はもちろんあります。
「リラックスして食事を楽しんで欲しい」という店側のメッセージですね。
バール
バールはバーですね。
お酒を飲みながら、簡単な食事が出てくるところ。
お昼の時間帯は喫茶店。
そんなイメージを持っていればいいと思います。
予約をしよう
お店が決まったら、予約をしましょう。
予約せずにお店に行っても、満席で入れない場合があるので、必ず予約をするようにしましょう。
もちろんネット予約の方が楽ですが、できるのであれば電話予約をした方が安心です。
サービススタッフの印象も知ることができるので。
その時に、何か細かい要望などを伝えておくと良いですよ。
誕生日は必ず伝えよう
誕生日や、結婚記念日にレストランを利用する場合は、必ず事前に伝えておきましょう。
何か、特別な演出をしてくれるかもしれません。
いきなり、パッと照明が消えて暗闇の中から現れるデザート
それと一緒に、イタリア語でハッピーバースデーを歌ってデザートを持ってくる店員さん。
周りにいた外国人のお客さんも「おめでとう!」と拍手をしてくれて。
彼女の誕生日に、こういったサービスをしてもらった事もあります。
大体のところは、プレートに文字を書いてロウソクを立てて、「おめとうございます」といった演出をしてくれるでしょう。
服装を整えよう〜身だしなみ〜
高級レストランに行く際には、レストランに見合った服装を身につけ、周りのお客さんに不快な思いをさせない程度には身だしなみを整えていく必要があります。
店員さんも人間なので、服装を見て「どう言った人なんだろう?」という判断をしています。
ドレスコードについて
極端な軽装、男性のお客様のショートパンツやサンダルはご遠慮頂いております。
http://labarrique.jp/top/
と言ってもそこまで気にする必要はなくて、大体のお店が上記のような注意書きを載せてます。
髪型を整えて、靴を磨いて、ジャケットを羽織っていけば間違いありません。
席に座ろう〜レディファースト〜
店内に入ったら、コートを店員さんに渡して、席につきましょう。
席に着く際は、レディーファーストという事を忘れてはいけません。
他にも、女性からの意見がいろいろあったので紹介します。
お店を決めていただく場合、当日サプライズだと困ることが多い。お店の雰囲気とか、席が椅子なのか? 座敷なのか? によって、服装を決めたいので前もって教えてほしいです。
ドアを開け、先に女性を通してほしい。これは男性の振る舞いの基本だと思う。
入店の際は、レディーファースト。予約名など伝える時に前に出るのはいいが、席に着くまでは、先を歩かせる。退店時も同様。席を立ち、出口に向かうまでは、女性を先頭に。
お店のおすすめを先にリサーチしてくれていると、気合いを入れて来てくれたんだな~と好感度アップ!
お金に関するやりとりは生々しいので、特にスマートに行ってほしい。食事や会話が終わり、そろそろお店を出ようかという頃に女性にお化粧室に行くことを促し、その間に男性がお会計を済ますのが理想。
別れてから振り返った時に、彼がこちらを見て待っていてくれるととても嬉しい気持ちになります。こっちから笑顔で手を振りたくなる!
https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/20754/
メニューを選ぼう
席に着いたら、メニューをオーダーします。
コース料理を頼むのか、単品で好きなものを頼むのかの2パターンです。
コース料理を頼む場合
コース料理を頼んだ方がお得でオススメです。
料理の流れをシェフが自信を持って作っているので、確実に美味しい料理を提供してくれます。
お値段的にも、単品で頼むよりもずっとお得になっているはずです。
僕は、初めて行くお店では必ずコース料理を注文していました。
単品で頼む場合
単品で注文するのってなかなか難しいです。
料理名を見てもよくわからないし、思っていたものと全然違うものが出てくることもあるので。
それでも単品で注文したいと言う場合は、僕の働いていた店オススメしていた注文方法を紹介したいと思います。
これで、バランスの良い料理を満喫できるはずです。
メインばっかりだとか、前菜だけみたいに偏った頼み方をすると、、お店の人にちょっと嫌な顔される可能性があるので注意してくださいね。
イタリア語がわからなくて心配なときは、下記をチェックです。
飲み物を選ぼう
お次は、飲み物です。
せっかくのイタリアンレストランなので、乾杯にはスパークリングワインを頼むといいでしょう。
そのあとは、料理に合わせてワインをたのんでいくと、料理を最大限に楽しむことができます。
メニューから選ぶのもいいですが、よくわからないときは、店員さんに「次の料理に合うワインをください。」と一言伝えればOKです。
丁寧にワインの説明をしてくれるので、より料理を楽しむことが出来ます。
また、お酒が好きでいっぱい飲みたい!と言う人はペアリングを頼むといいですよ。
ペアリングとは、コース料理の全てにワインを合わせてくれるサービスのことです。
本気で料理とお酒を楽しむなら、絶対にペアリングがオススメです。
テーブルマナーを紹介
食事をする際のテーブルマナーについて解説していきます。
これが1番厄介ですよね。
イタリア料理とは
イタリア料理はとてもシンプルな料理が多いです。
素材の味を最大限に生かして、素材の味を楽しんでもらう。
一方でフランス料理は、ソースを活かした料理が伝統的。
素材そのものをシンプルに楽しむと言うよりは、ソースにつけてソースを楽しむ感じ。
コース料理の流れ
コース料理の流れについて紹介します。
こんな感じですね。
イタリア料理は流れを意識します。
中華料理みたいに、全部一気に出てくるところはまずありません。
食べ終わったら次の料理が出てくるので、ゆったりとした時間を優雅に楽しみましょう。
カトラリー〜ナイフフォークの使い方〜
まず、席着くとテーブルセッティングがされていて、ナイフフォークの置き方が2パターンあります。
テーブルセッティング その①
こんな感じに、フォークとナイフがズラーッと並んでいるパターン。
これは、外側から順に使っていってください。
その都度、使ったカトラリーはサービススタッフが下げてくれるので、食べ終わったら、2本揃えてお皿の右側においておきましょう。
ちなみに、八の字にすると「まだ食べているので下げないでください」という意味です。
テーブルセッティング その②
右側にナイフとフォークがセットされているパターンです。
このナイフとフォークを全ての料理で使用します。
なので、料理が終わるごとに下げる必要はなく、食べ終わったら元の位置(レストの上)に戻しましょう。
相当な高級料理店でない限り、これが一般的です。
食器よりも、食材にお金をかけているレストランでよく見られます。
ナイフとフォークの上手な使い方
持ち方はこんな感じ
人差し指を伸ばして全体のバランスを保ち、左手のフォークで抑えて右手のナイフで一口大にカットして、左手のフォークで突き刺して口に運びます。
これに関しては慣れるしかないです。
家でも、ナイフフォークを使って食べる練習をしましょう。
ナイフフォークが上手く使えないと、かっこ悪いですよ。
ナプキンの使い方
ナプキンを取るタイミングは、乾杯が終わってひと段落したくらいです。
二つ折りにして膝上に乗せましょう。
ナプキンを取らないと、料理のお皿を机に置くことができないので料理が運び始まる前には必ず取っておくように。
店員さんに「ナプキンをお取りください」って言われると、少しだけ動揺します。
パンの食べ方
パンは、一口大の大きさに手でちぎって食べてください。
バターが添えられている場合は、バターナイフでバターをパンに塗りつけて食べます。
よく、「残ったソースやスープにパンをつけて食べていいのか?」と言う疑問を持たれる方がいますが、全然OKです。
料理人からしたら、めちゃめちゃ嬉しいことなので。
パンが無くなったらおかわりができるお店もあるので、聞いてみてください
ただ、パンでお腹いっぱいになられてしまうと料理人は悲しいです
食べ終わりの合図とお会計
イタリアンレストランでは、デザートの後にカフェがあります。
エスプレッソとか、コーヒーとか。
カフェを飲んだら基本的にはコース料理が終了します。
「そろそろ退席するしたいな」と思ったら、店員さんに「お会計で」と伝えれば、伝票を持ってきてくれます。
席に着いたまま、お金を用意してサービススタッフに渡せばOKです。
わざわざレジまで行く必要はありません。
NGな行動はコレ
店員から見た、お客さんのNG行動を紹介します。
無断で写真を撮らない
写真を撮る場合は、一言「写真撮ってもいいですか?」があった方がいいです。
好印象なお客さんで、サービススタッフとしても気持ちがいいです。
お皿を交換し合わない
お互いの料理を食べ比べたいからと言って、お皿を交換し合うのはやめましょう。
高級店であれば、「シェアしたんですけど」と伝えてください。
二つに分けて料理を持ってきてくれます。
携帯電話はマナーモードに
周りのお客さんに不快な思いをさせてはいけません。
声がうるさすぎるのもNGです。
皆が気持ちよく食事できるような心配りをしましょう。
タバコは吸わない
タバコは、必ず決められた場所で吸いましょう。
最近は全面禁煙のお店が多いです。
だからと言って、トイレで隠れてタバコを吸ったりなんてのは絶対にダメです。
長時間トイレを占拠されるのも、周りのお客さんに迷惑です。
分からないことは店員さんに聞こう
わからないことはや、要望がある場合は、積極的にサービススタッフに聞いてみてください。
お客さんの質問に答えられるよう、日々サービススタッフは勉強をしていますし、「おもてなし」の心を第一に仕事をしていますので、迷惑なんてことはありません。
食材の魅力や、調理方法を知ることで、料理をより美味しく食べることができます。
料理は楽しむもの
長々と説明をしてきましたが、料理のマナーというのは、最低限「周りに不快なおもいをさせない」ためのものです。
マナーを気にしすぎるあまりに、緊張してしまって食事を楽しめなければ意味がありません。
あまり気負いし過ぎずに、リラックスして食事を楽しんでください。
それでは、良いディナータイムを。