料理の「さしすせそ」は、和食の基本。
和食を作る際の調味料の使い方はまず、
「さ砂糖」で甘みをつけ、
「し塩」で味付け、
「す酢」で酸味をつける
「せ醤油」で味を整え、
「そ味噌」で風味をつける。
「さしすせそ」の順番で味付けをするのが料理を美味しくする基本なのです。
間違っても、料理の「さしすせそ」を砂糖、塩、酢、背脂、ソースなんて間違いはしないでくださいね。
聞かれても恥ずかしくないように、料理の基本を押さえておきましょう。
料理のさしすせそ「さ」は砂糖
料理に程よく甘味がついていると、とても上品でコクのある味付けになります。
特に和食は、煮物や照り焼き、卵焼きなどにも砂糖を使用し、他のイタリアンやフレンチなどでは見られない特殊な味付けをすることが多いです。
ただ、砂糖を入れすぎると甘くなりすぎてしつこくなってしまうので、味の加減を見て調節しましょう。
料理のさしすせそ「し」は塩
塩は料理に塩味をつけるだけのものだと思っていませんか?
実は、塩って料理界におけるスーパーマンで、色々な役割を担っているんです
たぶん、料理人でも全てを使いこなしている人は少ないはず。
ざっと紹介します。
料理のさしすせそ「す」は酢
酢は身体にも良いので積極的に料理に組み込んでいきたいところです。
程よく熱を加えてあげると、つんと尖ったような酸味がまろやかな味わいに変わります。
ピクルスなんかが良い例です。
また、程よい酸味が食欲をそそらせます。
酢って実は、超万能なんですよ。
料理のさしすせそ「せ」は醤油
「せ」は醤油?
醤油って「し」から始まるのになんで?
答えは簡単。
昔は、醤油を「せうゆ」と書いていたからなんですね。
ちなみに、僕は醤油を隠し味としてよく使います。
ホワイトソースや、トマトソースを作って「なんかちょっと物足りない味だなぁ〜」って時に、ほんの少し加えてあげるんです。
そうすると、良い感じに味がまとまります。
醤油が持つ味の成分
旨み…大麦から生まれるグルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、リジン、アラニンなど
甘味…小麦から生まれるグルコース、アラビノース、グリセリン(甘味アミノ酸)など十種類以上の糖類
塩味…仕込みの時に加える塩
酸味…乳酸
苦味…苦味アミノ酸、ペプチド類など
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料理のさしすせそ「そ」は味噌
最後の「そ」は味噌のそです。
なんでみんな頭文字から取っているのに、なんで味噌だけケツの文字とってんだ。
ソースじゃないんか!
と言いたくなる気持ちはわかりますが、「そ」はみその「そ」なんです。
味噌の最大の特徴は香りにあり
味噌の1番の魅力は香りです。
ところが味噌を早くから入れて煮詰めてしまうと、香りが飛んでしまい、本来の美味しさが半減してしまいます。
これが、味噌を最後の仕上げに加える所以なのです。
「さしすせそ」は入れるタイミングにも関係している?
調味料を「さしすせそ」の順番で加えていく理由を詳しく説明していきます。
砂糖を最初に加える理由
簡単に言うと、砂糖は味が染み込みづらいので先に入れます。
砂糖の分子は塩に比べると6倍も大きいらしい。
先に塩を加えてしまうと、食材の分子の穴に塩が入り込んじゃって、砂糖の入る隙間がなくなっちゃうんですね。
だから、塩味を先につけると、砂糖の味が染み込みづらくなってしまう。
先に砂糖で味付けして、食べた時にひっそりと砂糖のコクを感じれるように最初に入れるのです。
醤油・味噌をあとに入れる理由
これは記事中でなんども説明していますが、「加熱して香りを飛ばないようにする」ため。
醤油・味噌が命の調味料です。
塩で塩味は程よくついているので、醤油と味噌の仕事は主に風味づけ。
加熱することによって、味への影響はほとんどないようです。
和食のプロは「ささしすせそ」?
一般的に和食の基本と言われているのは「さしすせそ」ですが、料理人の世界ではどうやら違うそうです。
正しくは「ささしすせそ」だと。
では、最初の余計な「さ」はなんなのか。
答えは、「酒」です。
酒は、アルコールを飛ばさなければいけないので、一番最初に加えます。
さらに、「旨味成分」がたくさん含まれているので、料理を支えるベース(骨格)を担うんです。
料理の「さしすせそ」は和食の基本!
料理をする・しないは別として、料理の「さしすせそ」くらいは知っておかないと、大人になってちょっと恥ずかしいです。
できれば、この記事を機会をきっかけに料理を作ってみてもらえたら嬉しいです。
他にもレシピも紹介しているので、読んでみてください。