日本料理の代表的な調味料と言えば、「味噌」ですよね。
日本人の誰しもが母親の作るみそ汁を飲んで育ったはず。僕も毎朝、白米にみそ汁、を食べてから学校に行っていました。ちなみに、好きなお味噌汁の具材は、もやしです。程よくもやしのシャキシャキ感が残っているくらいがおいしいんですよね。
その味噌なんですが、皆さん、いっつも味噌は味噌汁!と決めてほかの料理に活用していない、なんてことは無いですかね。
他の料理法も少しは知っているけど手間がめんどくさいから、味噌を使った料理はやらない、なんて人も多いはず。
そこで、この記事では味噌をよりおいしく利用する方法をお伝えしていきます。
この記事を読めば味噌を使った料理を今すぐ作りたくなってうずうずしてきます!
食材を味噌に漬けて豊かな味と香りを家庭で楽しもう
みそは、肉や魚介類、野菜など、あらゆる素材や調味料のうまみを引き出す効果があり、さらには素材の持つくさみを吸収し、腐らせにくくする力も併せもっています。
その効果を最大限に利用した調理方法、それが「味噌漬け」です。
味のクセのない、たんぱくな白身魚には白みそを。脂肪分が多くクセの強い魚介、肉類には信州みそをつかうのが良いでしょう。
また味噌床に使う味噌は、酒やみりんで溶きのばし、味とかたさを調整して使うのですが、素材によってはそのまま使います。
白みそ漬けにし、まろやかで品のいい味に仕上げる
生鮭4切、酒大さじ1、塩、適量、白みそ200g、酒大さじ2、みりん大さじ2
生鮭をざるにならべ、酒を振り両面に塩をふります。ラップをし冷蔵庫で3時間。下味をつけ、水分を拭く。
ボールにみそ、酒、みりんを入れ混ぜ合わす。
バットに半量の味噌をしき、上に固く絞ったガーゼ、その上に鮭をならべる。
鮭の上にガーゼをのせ残った味噌をまんべんなくひろげ、乾燥しないように全体をビニール袋で包みます。冷蔵庫で3、4日漬け込み完成。
火入れする際は、2,30分前に常温にもどし、中火で両面を焼いてください。
肉のうまみに味噌のうまみをプラスする
牛肉300g、信州みそ100g
フライパンで牛肉を強火で焼き、表面に焼き目をつけます。ラップを広げ、味噌1/2を平らにしき、牛肉をのせます。
残りの味噌を牛肉にぬるようにしてはりつけたら、全体をラップで包み、保存袋へ。
2,3日漬け込みます。ゆびで味噌をとりのぞき、食べる分だけ薄切りにします。
素材の臭みを消し、風味豊かに仕上げる
信州みそ大さじ2、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2.醤油大さじ1/2
三枚おろしにしたサバを、2等分にカットし、皮目に浅く十字の切込みを入れます。
鍋に水、酒、伊林、砂糖、醤油、ショウガ(薄くスライス)を入れ火にかける。
煮立ったら、サバをいれ、煮汁をスプーンでかけながら煮ます。
サバの色が変わったら、落とし蓋をして弱火で5分。煮汁でみそを溶き、投入。
弱火で6分煮立てたら完成です。
炒めて焼いて焦がして。味噌の香ばしさを楽しむ。
ナス2本、豚バラ肉、信州みそ大さじ2、赤みそ大さじ1、砂糖大さじ2、酒大さじ2、唐辛子
ナスの皮をシマシマになるようにピューラーでむき、食べやすい大きさに乱切りにします。
味噌と砂糖を合わせておきます。
豚肉を中火でいため、色が変わってきたら、ナスと唐辛子を入れ、ふたをして弱火で3分、蒸し焼きにします。
ナスが柔らかくなったら、酒を回しかけ、味噌を入れて炒め合わせれば完成。
ちなみに味噌を使う上での注意点があります。
味噌の煮立て過ぎはNG
作り置きの味みそレシピと、相性の良い食材を紹介
ご飯のおかずに一品あると便利な料理も味噌を使えば簡単にできます。
アイデア次第でいくらでも作ることが可能なのでいろいろ挑戦してみてください。
ご飯が何杯でも行ける!味みそレシピ
信州みそ100g、酒大さじ2、みりん大さじ3、砂糖大さじ3、しょうが小さじ1
鍋に入れ中火でとろりとするまで練り合わします。
仕上げにおろしたしょうがを入れて完成です。
鶏ひき肉100g、酒大さじ3、白みそ150g、砂糖大さじ1、みりん大さじ3
ひき肉を炒めます。
色が変わったら、酒を振り、味噌、砂糖、みりんを加え混ぜ、絶えず練りながらを通します。味噌がとろりとしたら完成です。
ほかにも、ねぎ味噌やら、フキ味噌やらシソ味噌やら、美味しそうな味みそレシピがたくさん出てきます。ぜひ調べて試してみてください!
味噌と相性の良い食材を紹介!意外なあの食材とも!?
発酵食品どうしは相性がいい
チーズと味噌は相性がとてもいいです。味噌にはコクとうまみ、適度な塩分があり、チーズは、味噌の塩分をマイルドにしてくれます。
チーズの上に味噌をつけて食べる、なんて大胆な食べ方がおススメ!
まさしく和と洋の融合です。
乳製品と相性がよい
カルボナーラに味噌、というのも相性がいいです。
乳製品と味噌は相性が良いので、卵とチーズで仕上げるカルボナーラとは特に相性がいいですね。
カルボナーラのソースにちょぴっとだけ味噌を入れます。
クリーミーな味わいの中に、ほのかな味噌の香りと塩分が加わり、コクが豊かな味に仕上がります。
くれぐれも味噌の入れすぎには注意してさい。
グルタミン酸とうまみの競合
グルタミン酸が豊富に含まれるトマトと味噌の相性は抜群です。
味噌のうまみもグルタミン酸によるものなので、グルタミン酸の2乗効果により、うまみがグッと増します。
トマトソースに少し味噌を入れてあげるとグルタミン酸を含んだ食品同士なので、相性が良く、マイルドな味に仕上がります。
味噌の選び方と保存方法
まずはラベルをチェック!!
味噌の選び方はまず、ラベルをチェックすることです。
「天然醸造」の記載があれば、自然のままに作られた証です!
色むらや黒ずみがあるものは避け、つやの良いものを選びましょう。
添加物で色よく見せているものもあるので要注意。
熟成が十分な味噌は、塩味、苦み、酸味、渋みが一体となってまろやかでおいしいですよ。
味噌の保存方法は?
味噌は生き物!!すごくデリケートな生き物です。
長時間酸素に触れていると酸化してしまいます。味噌が酸化すると、褐色に変化し、味も香りも落ちていきます。
なので、酸素に触れさせないよう、密閉状態にして、冷蔵庫にしまっておくのが一番良い保存方法です。
出来るだけ空気に触れさせないようにしましょう。
味噌は上手に扱ってあげると香り豊かでコクもあってうまみもある万能調味料になります。うまく使いこなして、家族に美味しい料理を食べさせてあげて下さい。
これで余った味噌のおすすめの使い道を紹介。豊かな味と香りを家庭で楽しむ!を終わります。
料理をもっと上手く作るためまとめはこちら