料理人でもタバコを吸います。味覚は大丈夫?酔っ払いに近い感覚なの?

お客さん

料理人ってのは舌が命なんでしょ?

味覚が狂ってたらおいしい料理なんて出せないもんね。

もちろんタバコなんて吸うわけないよね。

料理人としてそれくらい我慢して当たり前だもの。

その疑問にお答えします。

本記事の内容

その①: 有名シェフでもたばこは吸います

その②: 味覚とたばこの関係

この記事を書いている僕は有名ホテルで2年その後、有名シェフの元で2年料理の勉強をさせてもらいました。

ホテルで働いていた時も小さなレストランで働いていた時も厨房には喫煙者ばかり。

正直驚きでしたし、「それでいいの?」と疑問に思いましたが、仕事のできる人でもガンガン吸っていたんで、マナーさえ守っていればいいのかな、なんて納得していました。

今では、調理の仕事を離れて客観的に見て、レストランで働いている料理人がタバコを吸っていたら嫌だな、とは思います。

たまにいますよね、お昼過ぎに厨房の裏口で料理着のままタバコをぷかぷかふかしている人。

あれを見ると「なんだかなぁー」って気持ちになります。

この記事ではそんな料理人のタバコ事情に迫っていきたいと思います。

僕的に、料理人であれなんであれ、身近な人間にはタバコは吸ってほしくないです。

料理人でもタバコを吸うの?

料理人って普通にタバコ吸いますよ。

この記事を読んでいただければわかると思いますが、タバコを吸っている人が多すぎてちょっと悲しくなるくらいです。

ほとんどの人がタバコを吸っています喫煙率は6割越え!

料理人ってのは本当に喫煙者が多いです。

料理人なんだからタバコを吸ってはいけない、なんてのは綺麗ごとで、実際には僕が出会ったほとんどの料理人はタバコを吸っていました。

僕は、レストランやホテルなど色々な調理場で働く機会がありましたが、ざっと見積もっても6割は超えているイメージです。

特に30代以上の人間はほぼ間違いなく喫煙者でしたね。

ホテルでもレストランでも喫煙者だらけ

ホテルで働いていた時のこと。

調理場に入ってまず驚いたのは、休憩時間は、ほぼほぼ皆喫煙所に行ってしまうということ。

「喫煙所行くぞ」なんて誘われたこともありますし、タバコを吸わない若者も先輩に連れられて一緒に喫煙所に入っていく姿もよく見かけました。喫煙所内のコミュニティーみたいのもあるみたいで、喫煙者同士って仲が良いんですよね。また、不思議な情報網も持っているみたいで、いろんな情報を仕入れてきます。

それが羨ましいな、と思うこともありましたが、喫煙所の匂いが本当にダメで僕はなるべく近寄らないようにしていました。

サービスの仕事をしているウェイターさんも喫煙率はめちゃくちゃ高かったですね。非喫煙者だと、珍しがられるくらいにタバコを吸っている人が多かったです。

レストランでもそれは同様でした。厨房で働いていた先輩の5人中3人は喫煙者。ホールでも3人いて1人喫煙者。特に30代以上の男の喫煙率は80%でした。

ちなみに、一流の料理人を目指すなら、間違いなく街場のレストランで働くべきですね。ホテルで働いていても技術は身につかないのでおすすめしません。

先輩がタバコを吸っていると後輩も吸い始めるようになります

僕と同じ調理学校に通っていた友達は、調理学校ではタバコなんて吸っていなかったんですよ。

それなのに、和食の料亭で働き始めて、一年くらいして久しぶりに会ったら、タバコをプカプカふかしてました。

「え、いつからタバコ吸ってたっけ?」

「最近始めた。タバコ吸わないとイライラしちゃうし。」

なんか悲しい気持ちになりましたね。

料理人の職場環境って本当に劣悪なんだと思いました。

有名シェフでもふつうにタバコを吸っています

昔働いていたところのシェフはいわゆるイタリア料理界でも巨匠と呼ばれるレベルの有名シェフでしたが、タバコを吸っていました。

休み時間は必ず外の喫煙所に一服しに行きますし、「そろそろ禁煙するかな」なんてしょっちゅう言っていましたが、やめることは無かったですね。

特におどろいたエピソードが1つあります。

ミシュランで1つ星を取るレベルのフレンチの巨匠のお店に食べに行ったことがあったんですよ。うちのシェフと知り合いということで料理を食べ終えた後に、シェフとお話する機会を設けてもらったんです。

料理は感動するくらい美味しかったし、シェフが出している本を読ませてもらって、憧れを抱いていたりもしてたので、どんな話を聞けるんだろう?と、凄くワクワクした気持ちでお会いしました。

そしたら、厨房でタバコをぷかぷか吸ってるんですよ。

後ろでは弟子たちが片づけを頑張ってやってる中、僕らも一応お客さんですからね、お客さんいるのにタバコ吸いだしちゃってね。

これは、めちゃくちゃびっくりしました。え~!タバコキッチンですっちゃダメでしょ~!

ちょっとね、料理人としてはあるまじき行為です。

昔の料理人はよくあることだ。なんてうちのシェフは言ってましたけど、マナーってものがありますからね、印象は最悪でした。

タバコを吸う人と酔っ払いの味覚は近いのか?

味付けをしているときに気付いたことがあります。シェフの味付けってしっかりしているものが多いんですよ。レストレランとかに行ってもそうなんですがハッキリとした味付けが多い。

よく「ぼや~っとした味付けににするな、輪郭をはっきりさせろ」といわれました。

要するにレストランの味付けってのはインパクトが必要なんですよ。一口食べて「うまいっ!!」って感動してもらう。

インパクトのあるうま味としょっぱくないギリギリの塩加減のバランスを取らなければならない。

それに加え、お酒と一緒に食べるんであれば尚更で、お酒に負けない味付けにしなければいけないし、酔っぱらってる人でも味が分かるようにしなけれいけない。

そうなってくるとはっきりした味付けが必要になるんです。

そう考えると、有名シェフがタバコを吸っていてもおかしくないのかな、なんて思うし、タバコ吸ってるからこその味覚がインパクトを生むのかな、なんて思ったりもします。

それでも、料理人にタバコを吸ってほしくないし、自分も吸うことは無いと思います。

タバコを吸うのは悪印象

料理人にはタバコを吸っている人が多い、と聞くと、意外!と思う方も多いかもしれません。このことを知ってどういった印象を持ちますか?僕は、良い印象は抱きませんし、できれば吸ってほしくない。

料理人がタバコを吸うのって、先輩たちの影響も強いと思うんですよ。料理の世界に閉じ込められて、ストレスばかりが溜まる日々。

テレビを見ている時間すらないですからね、タバコを吸っている先輩が、「喫煙所行こうぜ」と、定期的に付いて行っていたら、タバコを吸うのがあたりまえの状態になってきちゃいますよね。

そういう当たり前の環境は変えていかなければいけないと思います。料理の世界に入るのであれば気を付けてください。タバコを吸うことは100害あって一利なしです。誘惑に負けないでください。

これで 有名シェフだろうと料理人はタバコを吸います。味覚は大丈夫? を終わります。

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