いつか有名シェフになってお店を開いてみんなに美味しい料理を作ってあげたいんだ!!
世界に通用するようなシェフになって絶対にみんなを見返してやりたい
けれど料理人として成功するにはどうしたらいいのかな?
大きいホテルに就職して基本を学んだほうがいいのか、それとも小さな個人のレストランで働いて経験を積んだほうがいいのかな?
厳しい修行も耐え抜いて有名な料理人になるぞ!
こういった若き料理人に見習い料理人の修行生活の実態をお伝えします。
半端な覚悟で料理業界に飛び込むと、間違いなく挫折します。
後悔だらけの人生にならないようにしましょう。
退職代行の口コミまとめ見習い料理人になるまで
2年ほどシェフの下で見習い料理人として働きましたが、しんどすぎて辞めました。
この経験を、料理人を目指す若い人たちに知ってもらい、それを踏まえたうえで料理人という選択肢を選んでもらえるように、この記事を書き進めていきます。
料理人をめざしている方、料理人を頑張っている方にはとても興味深い内容になってます。
ちなみに暴力を受けたらすぐに職場を変えましょう
見習い料理人の修行は想像の100倍厳しい
なぜ見習い料理人の修行はそんなにも大変なのか、以下に紹介します。
長時間労働、低賃金が当たり前の世界です。
料理業界で、生き残れる人間が少ないのもよくわかります。
料理人の見習いってどんなことするの?
働き始めた新人ができることは、ほぼありません。
個人のお店ともなると、調理場にすら入れないでしょう。
お客さんが来店し始めたら、テーブルへ案内して水出し、メニュー出し。
最初の一か月くらいはそれくらいしかできません。
基本的には雑用ですね。
料理出しは、料理の説明ができるようにならないとやらせてもらえないので、すべて先輩たちがやってしまいます。
せっかく気合い入れて入ってきたのに、何もやらせてくれないじゃん!
ってなりますが、焦る気持ちは抑えましょう。
仕事ができないままだと、人間としてすら扱ってもらえないので。
覚えることだらけで大変
サービスでの仕事も、覚えることは山ほどあります。
使っている食材や産地、僕はイタリアンで働いていたのでイタリア語、ワイン、料理の由来、なぜこの食材の組み合わせが相性が良いのかなど、お客さんに説明する必要があります。
働き始めの頃、特に大変だったのが言葉の壁です。
イタリア語で会話をするので、何を言っているのかさっぱりでした。
「ターボラセッテドゥエペルソーネドゥエアスパゲッティーボッタルガスパゲッティーポモドーロ」…。
マジでわかりませんでした。
仕事ができないと認めてもらえない
だいたい三か月もすれば、疲労が溜まりまくって頭が働かなくなります。
睡眠不足が積み重なって、記憶力が働く前の3分の1くらいに下がり、理解力も低下するので、先輩の言ってることが通じなくなってくるでしょう。
話が通じない奴だと思われてしまうと、まったく相手にされなくなります。
仕事を教えてもらえないどころか、仕事を与えてもらえません。
このあたりから毎日怒られるようになってきます。
僕はこの時期、胃炎になり、飲食をするたびに、うずくまってしまうほどの胃の痛みに襲われていました。
それでも医者に行ってる時間が無くて、頑張って働きました。
サービスでの仕事のミスは、キッチンにいるシェフにも耳に届きます。
あまりにひどいと「仕事辞めちまえ!」「出てけ!」普通に言われるようになります。
人間扱いされないです。
待っているのはストレスで眠れない日々。
もうこうなってしまうと、どんどん負のサイクルに陥るので、怒られるのに耐え続けるしかありません。
このあたりでやめていく人を何人も見てきました。
ただ、仕事が出来る人間であれば、すぐにキッチンにも入れるようになれます。
怒られるだけで何も教えてくれません
キッチンに入ると、仕事と、言葉の暴力の激しさは一層増します。
キッチンは戦争だとよく言いますが、まさしくその通りです。
常に時間との勝負なのでみんな余裕がなく、ミスをするとものすごい勢いで怒鳴り始め、その日の終わりまで、ぐちぐちと長ったらしい説教が始まります。
こうなってくると、周りの人間全員が敵に見えてきます。
これが本当にしんどいです。
キッチンは狭い空間でずっと同じ相手と仕事をしなければいけないので、一度シェフのスイッチが入ると一か月くらいターゲットにされてずぅーッと文句を言われ続けます。
しかし、料理人は文句を言うのは得意ですが教えるのがへたです。
見て覚えろの精神なので、手取り足取りというのが無いのです。
慣れるまでは怒られるのが仕事です。
反抗的な程度をとると怒りは倍増しますし、怒られる期間も2か月3か月と伸びてしまいます。
仕事ができるやつしか残っていない
料理人の世界はきつくてしんどくて、どんどん人が辞めていきます。
残っているのは頭の切れる凄い人と理不尽に耐えられるスーパーマンしかいません。
その為、凡人のことが理解できず、一発でできて当たり前、できなければ怒られて当然だろ?の考え方なのです。
その当たり前を、感覚でやっている人がほとんどなので、言葉で説明することが苦手なのでしょう。
その為、入ってきたばかりの新人は、アイコンタクトだけで動くキッチンの連携についていくことはまず無理です。
あなたは、常人の壁を突き破りスーパーマンになるしか料理の世界では生きていけないのです。
自分から学びに行く姿勢が大事
生きるのが辛くなるくらい怒られる日々が続きますが、仕事ができなければ、そこからは抜け出せません。
なので、自分から仕事をもらいに行って1日でも早く仕事を覚えましょう。
自分の仕事をできる限り早く終わらせ「何かできることはありませんか?」毎日これを続けているとやる気を示すことができます。
ただ、初めての仕事ばかりなので怒られまくる地獄が待っています。
あえて突っ込みましょう。
出来るようになってしまえば、その仕事はあなたのものになり、それさえやっていれば平穏な日々を送れるようになります。
自分から敵地に飛び込んでこそ、得られるものは大きいです。
見習い料理人にだって暴力はNG
どんな理由であれ、手を出されたらすぐにやめる決断をしてください。
一度暴力をふるう人間は二度、三度と繰り返しそれが常習化します。
暴力を受けるのは、とても屈辱的で精神的なダメージも計り知れません、先輩やシェフに対する信用が一瞬で無くなります。
そんな職場で働いていても、あなたに良いことはありません。
僕は2年働きましたが、職場の先輩にビンタされ、蹴られということが一度あり、次の日にもビンタをされて、やめる決意をしました。
一度は仕事をやめることをシェフに止められたので、再度働いてみたものの、同じ先輩にまたビンタされ、やめました。
この先輩は、以前にも他の従業員を殴ってやめさせています。
この時は、シェフに見られていなかったのでお咎めなしでしたが。
このように、見えないところで暴力をふるってくる人間というのは存在します。
一度でも暴力を受けたら、すぐにでもやめてください。
職場の継続よりもあなたの人生のほうが大事です。
僕の実体験はこちら。先輩に殴られすぎて鬱になりました。↓
料理人はきつくてしんどい
料理人というのは本当にしんどくてきついです。
けれど、強い決意があればどんなことでも耐えられます。
志の高い人間はみな自然と応援したくなるもの。
後悔の無い人生歩むのはとても大事なことです。
まずはチャレンジしてみてください。
ダメならその時また考えましょう。
以上で【実録】料理人になるための修業はきついしつらいです。を終わります。